CBD OIL

CBDオイル

CBDオイルとは

人を始め哺乳類の身体の仕組みの中に、神経細胞と神経細胞の間の情報を伝達する働きがいくつかあります。そのうち、「内因性カンナビノイドシステム」と言う、細胞間の情報を伝達したり調節する仕組みがあります。
このカンナビノイドシステムは、食欲、睡眠、痛み、精神活動、発達、記憶、などの調整に関わっています。また免疫や老化にも関係しており、生体の恒常性(ホメオスタシス)を保つための重要な働きをしています。
カンナビノイドシステムは、脳神経や免疫細胞を中心に全身に分布する「カンナビノイド受容体」に、内因性カンナビノイドと言う生理的な物質が結合することによって働いています。この働きは、身体を正常な状態に保ち、自然治癒力を高めます。
麻から抽出されたCBDオイルのフィトカンナビノイドは、人や動物が本来持っている内因性カンナビノイドと同様の働きをします。

カンナビノイドシステムの働きが損なわれると身体の不調に

例えば、身体が何らかの強いストレス(外的、内的)を受けた時や、栄養障害、ホルモンバランスの乱れなどが生じた時、カンナビノイドの調整が障害され、カンナビノイドが不足したりカンナビノイドシステムの働き自体が損なわれることになり、その結果、様々な不調へ関係します。カンナビノイドシステムは、老化によっても影響されることが分かっています。
CBDオイルは何らかの原因で調節が損なわれたカンナビノイドシステムシステムに働きかける事で、身体の不調を調えて、症状を改善したり緩和する働きをします。

CBDオイルの適用

主に下記の症状や病気に対して効果が認められています。

  • けいれん症状
  • 嘔吐(乗り物酔い、化学療法時の吐き気)
  • 不安症状、不安行動
  • 関節炎
  • 認知症の諸症状
  • 様々な痛み
  • 神経保護、神経変性疾患
  • 1型糖尿病
  • 脳虚血
  • 癌細胞
  • 心筋虚血
  • 腎臓保護
  • 皮膚疾患(アレルギー等)
  • 炎症性腸疾患

CBDオイルの与え方

基本は、スポイト付きの瓶に入ったオイル状のCBDを飲み薬として与えます。
動物の身体の状況と大きさにより、少量より始め、身体の状態を見ながら必要に応じて増量して行きます。
(どうしても、飲むことが難しい場合は、専用のジェルやクリームの塗るタイプを皮膚から吸収させる方法もあります。)

CBDオイルについての注意点

原材料の栽培方法

CBDの原材料である麻(ヘンプ)は、成長すると土壌中の重金属や農薬等様々な有害物質を吸収する性質を持っています。そのため、麻からCBDを抽出する際に麻が吸収した有害物質が一緒に抽出される可能性があります。これらのことを考えた場合、CBDを選ぶ時には、原材料となる麻がどの様な土地で、どの様に栽培されたかが重要です。

抽出方法

CBDを抽出する方法にもいくつかあります。より安価に大量に抽出するためには、お勧めできない化学的な溶媒が使用される場合があります。
安全なCBDを抽出するためには、溶媒などの化学物質を使わない抽出方法を使う必要があります。
良質なCBDを選ぶ際は、オーガニックの認証を受けている農場で栽培された麻を、安全な抽出方法で抽出され、できれば抽出過程の薬剤などが残存してない事が第3者機関で検査されている製品を選ぶことが望ましいと考えられます。

当院は安全性をクリアしたオイルを処方しています

当院で処方しているCBDは、人の医療機関で処方されている製品で、上記の安全性をクリアしている製品です。
CBDはサプリメントとして色々な製品が販売されていますが、いくつかの薬剤との併用に注意が必要なため、その使用についてはご相談頂く方が良いと思います。