尿検査について
尿検査について
尿検査は、特別な場合を除き、動物へのストレスが一番少なく行えて、かつ有益な情報が得られる検査です。
□ 尿検査で分かること(疑いも含めて)
腎臓の働きや病気
膀胱の病気
腎臓や膀胱の尿石症
腎臓や膀胱の感染症
糖尿病
ホルモンの病気
など
□ 検査の方法
肉眼的官能的な検査で、色調、濁り、臭いを観察する
専用の比重計を使い、尿比重を測定する
専用の尿検査試験紙で化学的変化を調べ、pH、蛋白、尿糖、潜血、ビリルビン、ケトン体等を検出する
遠心分離後の尿の沈殿物を顕微鏡で観察して、細胞、結晶、細菌等を確認する
□ 採尿(おしっこの採り方)
自宅で尿を採取するための注射器を、事前にお渡しするので、専用の注射器で吸い取って下さい。
注射器で吸い取る前の、尿の取り方について
・ ワンちゃんの場合
散歩やトイレでする時に、使い捨ての容器(使用していない紙皿等)で、排尿時を「ねらって」おしっこを容器に受けます。
または、
トイレシートを裏返してビニール面を上にして、染み込まない状態の尿を採取します。
・ ネコちゃんの場合
: 尿が染み込むトイレ砂を使用しているトイレの場合
トイレから、一旦全てのトイレ砂を取り出して、トイレの中に何も無い状態にします。
トイレのトレイ(入れ物)をきれいにします。
一握りの砂をトレイの一部に置くようにすると、排尿した時にトイレ砂が吸いきれない尿がトレイの中に残るため、その尿を採取します。
: 上から 「トイレ砂・スノコやザル・トイレシート・トレイ」 がセットになっている、いわゆるシステムトイレを使用している場合
スノコの上のトイレ砂を全て取り出します。
スノコをきれいに洗います。
新しいトイレ砂とスノコをセットします。
(尿を吸収するタイプのトイレ砂を使ってい場合、一握りの砂をスノコの一部に置くようにします)
下段のトイレシートを裏返してビニール面を上にして、尿が染み込まない状態の尿を採取します。
ご注意
・採れた尿は、病院へお持ち頂くまでは冷蔵庫で保管して下さい。
・日中採れたら、当日の診療時間内にお持ち下さい。
・夜の時間帯で採れた場合は、翌日の午前の診療時間内にお持ち下さい。
・便や土などが混じってしまった尿は検査ができません。
・尿の採取から半日以上時間の経過した尿は、検査できません。
* その他、尿検査についての疑問点がありましたら、お手数ですがご連絡をお願いします。