猫と仲良くなる?ためには 〜猫の性格を知って、よりよい関係に 1
それぞれの猫には、当然の事ですが、それぞれの違った性質・性格があります。
この性質や性格にはいくつかの事が関係しています。
1 両親から引き継いだ、遺伝的要素。特に父猫の気質が強く反映されます。
これは、生まれながらに怖がりだったり、臆病だったり。逆になんにでも興味を示し、自分から積極的に関係を持とうとする場合もあります。
元々怖がりだったり、臆病な性質を持っている猫に対しては、それを考えた接し方をしないと、その性質がさらに助長されてしまうことがあります。
2 前述のコラムでお話ししましたが、子猫の時の「社会化期」を、どの様に過ごしたか? どれ位人に馴れたか? と言う事が影響します。
社会化期に人に馴れていない場合、その事を考えた接し方が必要です。
これは、人以外にも、同様に猫同士や他の動物との関係にも影響を与えることなので、新しい猫や、犬などを迎えることを考える時に、十分に考慮する必要があります。
3 人に馴れた社会化期を過ごした後も、その後の環境の中で経験したこと(極端に驚いたり、恐怖と感じたこと等々)が、人と猫の関係に影響を与えることがあります。
これらのことを踏まえがら、その猫ちゃんに合った接し方をしながら、よりよい関係を作る事が望ましいと考えられます。
それでは具体的に、どの様に猫の性質や性格を考えたらよいでしょうか。
お家の中で、猫ちゃんの様子を今ひとつ観察してみましょう。
- 部屋の中で、猫と家の人がいる場合、
例えば、
□ 自分から積極的に寄ってきて、遊ぼうとする。その時、お家の人が触ろうとしたり、抱き上げることを嫌がらずにしている。
□ 遊ぼうとしても、触られることには嫌がっている様子。
□ あまり遊ぼうとしない。
□ 家族の中で、1人ひとりによって、猫の様子に違いがある。
このような事からも、比較的フレンドリーなのか、やや臆病なのか、嫌なこととそうでも無い事が比較的別れているのか等を、知ることが出来ます。
さらに、猫の性質を考える上で次の事が上げられます。
□ 猫がお家に来るまでの経緯(ペットショップやブリーダーより、外猫を保護した、保護した時の月齢や年齢、保護団体などからの譲渡会より、等)
□ お家に迎えてからの現在までの生活の様子(お家の方の接し方、等)
上記の2つの中には、猫の性質を考える上でより細かな事柄が他に含まれていますが、ここでは省略させて頂きます。
お家の猫がどの様な性格、性質なのかを今一度考えるために、以上の事を含めて、一度、動物病院にご相談されることをお勧めします。
重要な事は、
猫ちゃんが、家の中で家族の方々をどの様に思って生活をしているかを、少しでも考えられれば、それぞれの猫ちゃんにより合った接し方が出来るのではないかと言う事です。
次回は、猫の性格を知って、よりよい関係に 2 を予定しています。
お家の方にとっては、もしかしたら、少し悲しい? お話しかもしれません。