食欲の秋!ですが、秋の味覚に要注意!!|ふじみ野市|さくら動物病院

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食欲の秋!ですが、秋の味覚に要注意!!

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暑さもおさまり、本格的な秋になってきました。月並みですが、秋と言えば食欲の秋!ですね。
コロナ騒動もいつまで続けるのか分かりませんが、しばらくは自宅で美味しいものを楽しむ事くらいしか、楽しみがないのかもしれません。

秋の味覚と言えば、ぶどう、梨、柿、栗、リンゴ、など等、色々ありますが、中でも要注意なのは、
「ぶどう」です。
ぶどうは犬や猫(猫に与える事は余り無いかと思いますが)に「絶対に与えてはいけない」モノです。

因みに、犬猫に与えてはいけないモノリストとして、ネギ類、チョコレート、キシリトールなどは有名なのでご存知の方は多いと思います。

(もし、知らなかったらこの機会に確認して下さい。)

 

ぶどうについて

ぶどうは、生でもレーズンでもぶどうジュースでも、絶対に与えてはいけません

毒性としては「腎不全」になってしまいます。
治療によって、何とか助かる場合もありますが、慢性腎不全となってしまうことがあります。
また、残念ながら亡くなってしまうこともあります。

現在の所、ぶどうのどのような成分が、どんな風に作用して毒性を示すかが、十分解明されていないため、どれ位の量で毒性となり、どれ位の量なら大丈夫、と言う事も分かっていません。

従って、ぶどうに関係するものは一切与えないようにしましょう。
既にご存知の方も多いかも知れませんが、意外と知らずに、または「少しなら」と与えてしまったもので、
悲しい事にならない事を願います。
柿について

柿は、特に毒性などは示されていませんが、与えない方が良いでしょう。

柿は栄養豊富で「医者いらず」などとも言われますが、柿渋のタンニンや食物繊維のペクチンによって、胃腸に負担がかかることがあります。人でも食べ過ぎは要注意です。

薬膳的には体を冷やす食べ物なので、特に身体の活力や胃腸の働きが弱って来ている老齢の犬では、少量でも与えないようにしましょう。

 

梨について

梨は、薬膳的には身体に適度の潤いを与えたり、むくんだ水分の排泄に役立ちます。

ただ、食物繊維により下痢をしたり、またアレルギーを起こすことがあるため注意が必要です。

 

リンゴについて

リンゴの薬膳的効能は、身体の熱(特に肺)を取ったり、お腹の調子を整える働きがあります。
子供の頃に風邪を引くと、すり下ろしたリンゴを食べた事を思い出します。

梨と同様に、食物繊維により下痢をしたり、アレルギーを起こすこともあります。

梨やリンゴを与える(・・与えなくても良いですが・・・)時の注意点ですが、
みじん切りに近いものか、すり下ろしたものを、少量ずつ様子を見て与えましょう。

もし、お腹の調子やアレルギーの症状を疑ったら、必ず動物病院へ受診しましょう。

 

りんごや梨でのもう一つの注意点

人が食べる様な形のまま、絶対に与えてはいけません。
ガリっと噛んで食べても、犬はほぼ丸呑み状態で食べてしまいます。

大きさがある程度あると、飲み込みきれずに食道に詰まってしまうことがあります。

余談的ですが、秋の味覚に限らず、小型犬ではキッチンでたまたま落としてしまった人参や大根のかけら
(銀杏切りなど)や、中・大型犬では生のジャガイモなども要注意です。
食材以外でも、ササミジャーキー、魚の丸干し、歯磨きガム等も、実際に喉や食道に詰まらせたり、何とか飲み込んでも結果的に腸閉塞をおこしてしまった事例のあるものです。

 

果物でその他に注意して頂きたい事は、アレルギーです。

果物を食べさせた後に、蕁麻疹様の皮膚症状や胃腸症状が見られる事は珍しくありません。

ご家族の方からは「毎年与えてたのに何で今回だけ?」と言われる事がありますが、何度か食べているうちに、身体が「相性が合わない!」とアレルギー反応を起こすこともあります。

ついでにお話しすると、アレルギーには「交差反応」と言って、あるものにアレルギーがある場合に、全く違うものに対して同様のアレルギー反応を起こすことがあります。

例えばバナナに対してアレルギー反応を起こすようになると、メロンにも、ゴム手袋などのラテックスにも、また雑草のブタクサにもアレルギー反応を示すようになる事があります。
(必ず起こることではありませんが)

季節の食べ物をご家族と一緒に楽しませてあげたい?と言うお気持ちは分かりますが、交差反応に関連する食べ物に「果物」は意外と多いので、なるべくなら、与えない方が無難と言えます。

 

当院では、「手作り食」等についてご相談頂いた時には、栄養的にしっかりとしたレシピをその子専用にお作りしています。また通常の仔犬仔猫の食事から老齢期の食事についてや、病状にあった食事のお話しもさせて頂いております。
その為、果物や野菜について全て与えてはいけない、と言う事ではありませんが、与えるものと与え方をよく確認してから考えた方が良いと思います。

 

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