子猫のじゃれつき 甘噛み 〜そんなに甘くはありません|ふじみ野市|さくら動物病院

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子猫のじゃれつき 甘噛み 〜そんなに甘くはありません

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コラム5 子猫のじゃれつき 甘噛み 〜そんなに甘くはありません

 

前述までのコラムの中でいくつか触れていますが、猫は離乳の頃から徐々に捕食行動を身に付けていきます。周りにある物に飛びついたり、猫同士でじゃれ合ったり、遊びを通じて獲物を「捕獲する行動」を身に付けていきます。

 

そのため、人と生活する猫にとって、すぐ身近にあり、良く動く人の手や足に対してじゃれついたり、いわゆる「甘噛み」をすることは、正常な行動でもあります。

子猫が人の手や足にじゃれて噛みついて来た時、まださほど痛くはない場合、お家の人はその行動を「甘噛み」と呼んでいます。しかし、子猫にとっては、実は本気で獲物を捕らえる練習をしています。

つまり、咬む力が弱いだけであって、子猫は手加減をしていません。

 

お家の方からのご相談の中で多い事で、

「最近甘噛みが酷く、痛いくらい咬んでくるのですが、どうしたら・・・」

と言う事があります。

猫は遊びを通じて、「本当に獲物を捕まえる為の練習」と、「実際に捕獲したいと言う欲求を満たそう」としています。

人の手足だからと言って加減はしないため、子猫がそのまま成長し、噛む力が強くなっていけば、当然人にとっては痛かったり傷が出来るほどの噛み方になります。

 

子猫に「甘噛み」をさせないためには、いくつか考えなくてはならない事があります。

「甘噛み」(猫にとっては、獲物を捕まえるための行動と遊び)を単純にさせないという事は、猫の本来持っている行動や欲求を無理に抑える事になります。

この時、その行動を無理に抑えることで、子猫の成長に影響を与えたり成猫になってからの行動に問題が生じる可能性が出てきます。

つまり、猫の本能的な捕獲するという性質や欲求をある程度満たしながら、

ただし、人の手足を対象とせず、代わりとなる別のおもちゃや遊びに変えて、その欲求を満たしてあげる必要があります。

人の手足を、遊びや捕獲の対象として学習したり、欲求を満たすことを覚えてしまった場合、猫の気質などにもよりますが、後々、ご家族が咬み傷や爪による引っ掻き傷により大怪我を負う事があります。

実際に怪我を負うほどの事が起こってしまうと、とても深刻な問題となってしまうことが多いため、子猫の初めから、人の手足をじゃれつきや遊び(捕獲行動)の対象としないことが賢明です。

 

具体的にどの様な遊び方が望ましいかというと、

◇ 人と遊ぶ時は、必ずおもちゃを使って遊ぶ

→ つまり、遊ぶ対象や捕獲の対象はおもちゃである事を学習させる。

色々なタイプのおもちゃがあると思いますが、どんな形をしてなければならない等は

ありません。

共通して注意して頂きたいのは、

3−5分間位遊んだら、5−10分は何もしないクールダウンの時間を作ります。

何もしないクールダウンの時間を取る事はとても重要です。

遊びの興奮が長く続くと、興奮が収まりづらくなったり、そのまま他の動く物(近くを通りかかった人の足など)に対して襲いかかるような行動に移る場合があるためです。

遊びと休憩を3回くらい繰り返し、最後のクールダウンが済んだら、一口のフードやおやつを与えて終了とします。遊びとおやつの後は、数時間は休息の時間とします。

これを1セットとして、1日に2−3回位出来れば良いでしょう。(できる範囲で)

必ず気をつけたいことは、おもちゃを出しっ放しにせず、猫がお家の方と一緒に遊ぶためのおもちゃを使って、ひとりで勝手に遊ぶことはさせないようにしましょう。

これは、どんなおもちゃでも、猫ちゃんがおもちゃを咬み砕いたり、ちぎったりした物をのみ込んでしまう事があるからです。この場合、飲み込んでしまったものが原因となって、腸閉塞等になってしまう事があり、とても危険なことです。

猫によっては、実際に遊びを始めた時に、おもちゃを目の前で動かしてもさほど飛びついてこず、遊ぶ様子が見られない場合があります。このような猫は、動く物を目で追うだけで、実際に物に飛びついて遊んだ様に満足しているため、猫の様子を見ながら適度な遊びは続けてあげましょう。

 

◇ 猫がひとりで遊べるおもちゃを用意する

→ 人との遊びが対象とならなくても、遊びや捕獲の欲求を満たして上げるために。

 

例えば、ペットボトルに小さい穴をいくつか開けて、中に数粒のドライフードやおやつを入れたおもちゃを用意します。

猫がペットボトルをコロコロ転がしているうちに、中のフードが出てくると食べられる遊びです。

ネットで、「猫の知育玩具」等で検索して頂くと様々な製品が見つかると思いますので、参考にして頂けたらと思います。

この時、壊れたりして怪我をしないもの、玩具の一部を食べてしまうことが無い物を選ぶように、十分注意をして下さい。

また、余り懲りすぎている物は、猫が初めからあきらめて興味を示さない場合もあるため、お勧めしません。

おもちゃの構造等にもよりますが、初めは出来るだけ簡単にフードが取り出せて、さほど興味を示さなかった猫が、徐々に夢中になれるような物が良いでしょう。より興味を引かせるためには、出来るだけ空腹な時間におもちゃを用意した方が良いでしょう。

 

以上のことは、猫の元々の性格や気質、生活環境等にもよりますが、将来的な様々な問題行動の予防や軽減に繫がることがあるため、是非見直していただきたい事です。

 

次回のコラムでは、 猫と仲良くなるには? をお話しする予定です。

 

 

 

 

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