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相補(補完)代替医療とは

病気の原因から考える
心と身体に優しい治療

相補(補完)代替医療について

相補(補完)代替医療について、厳密な定義はありませんが、国際的に近代西洋医学で通常用いられる以外の全ての医療と考えられます。いずれも、人や動物に本来備わっている自然な治癒力に働きかける事(自然療法)によって、疾患を治療したり、予防したり、健康増進をはかるものと考えられます。

相補(補完)代替医療が治療の主体となる場合も

相補(補完)代替医療が、通常の西洋医学的治療を補うことだけでは無く、むしろ動物や人の治療の主体となる場合もあります。通常医療は病気の病態解明を研究します。それを基に原因や症状に直接働きかける様に病気の治療をしてきました。しかし、通常医療が原因を直接狙い撃ちしたり症状を抑えようとしても、腫瘍疾患、慢性疾患や老齢性疾患、また精神的な要素が関係する場合など治療が難しい場合もありあります。通常医療で病状の改善が乏しい場合でも、代替医療は病気が起こってしまった身体全体に目を向け、身体自身の治癒力に働きかける事によって、病状を改善出来ることがあります。

常に研鑽を積み新しい情報を取り入れています

がん治療の他、腎不全や肝障害、皮膚疾患など慢性疾患に対して有効であり、椎間板ヘルニアなどの急性期から慢性症状に対しても適応されます。
当院で行っている相補(補完)代替医療は、全て体系化された多くのデーターや研究に基づいた物です。
それぞれ、学会や研究会に所属し、常に新しい情報を取り入れながら取り組んでいます。

ホモトキシコロジー

ホモトキシコロジーは、ドイツで確立された自然療法です。生体は体の内部や外部の環境から発生する毒素(ホモトキシン)にさらされて生きています。生体には本来自己防衛機能がはたらいていて、解毒を行い生体を安定的に保っています。生体の解毒能力が乱れ、自己調節が行えなくなった状態が病気と考えられます。ホモトキシコロジーは、毒素の解毒排泄を促すことによって、生体を元の安定的な状態に戻そうと働きかける治療法です。

他の治療との組み合わせ

ホモトキシコロジーは、単独でも行える治療ですが、多くの疾患や症状に対して、通常の西洋医学の治療や他の相補(補完)代替医療と干渉すること無く、組み合わせてできる治療法です。

ホモトキシコロジーには複数の製剤があります

ホモトキシコロジーの治療には、毒素に似た物質や生体の防御能に関わる物質を、ホメオパシーの手法で製造した製剤を用います。毒素の解毒排泄を促す製剤、生体の自己防御能に働きかける製剤、細胞が正常に働くための酵素系に働きかける製剤、毒素によって傷害を受けた組織の再生を促す製剤、またこれらの製剤を複合的に組み合わせた製剤があります。注射薬や飲み薬として使用します。

当院で使用している製剤

当院で使用しているホモトキシコロジー製剤は、ドイツ薬局方、ヨーロッパ薬局方に基づき、医薬品として製造されたドイツHeel社の製剤のみを使用しております。サプリメントとして製造販売されているアメリカのHeelBHI社製品は使用しておりません。詳しくは、ドイツHeel社の総輸入元のヤーパンヘールのHP(http://www.japan-heel.com/)をご覧下さい。

こんな病気に効果を発揮します

  • 特に腎不全に有効です
  • 関節炎や外傷
  • その他の泌尿器系
  • 腫瘍疾患(腫瘍プロトコール)
  • 肝疾患、消化器疾患
  • 脳神経疾患

オゾン療法

オゾンは一般的には環境の殺菌物質として知られていますが、酸素と混合した医療用オゾンガスは、弱い刺激(酸化ストレス)を細胞に与えることによって、生体の防御機構を活性化します。
医療用オゾンガスは生体内での酸素供給量を増やし、細胞の代謝を活性化します。
その結果、免疫系を調整したり、抗酸化作用を高めることで動物の治癒力を促します。
具体的には、体温計と同じ位の太さのカテーテルを肛門より入れて行う注腸法を行います。時間は1~2分で終わります。回数は、病状により調節して行きます。

主な作用

  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • 血液循環改善作用
  • 免疫活性化作用
  • 神経細胞損傷抑制作用 など

対象となる主な疾患

  • 椎間板ヘルニア
  • 脳疾患
  • 腎不全
  • アレルギー性疾患
  • 生成オゾン水による、創傷の殺菌や治癒促進 など

レーザー療法の応用

当院では、半導体レーザー治療器を診療に取り入れています。

レーザーの効果

レーザーは、低エネルギーでは、主に抗炎症、鎮痛、微小循環の増加など作用により、組織修復等の効果があります。具体的には、関節炎や椎間板ヘルニア、創傷治療、などに応用されます。
高エネルギーでは、手術における止血や蒸散としての役割があり、出来るだけ身体の負担を少なくする効果があります。

レーザー光を吸収する薬剤を応用した治療

レーザー光を吸収する薬剤を応用した治療も行っています。
その中で、腫瘍性疾患に対して、リボゾームと言う特殊な薬剤を使う(大学との共同治験として)事で、免疫反応を高めて出来るだけ腫瘍を抑えていく事を行います。
腫瘍の根治は難しいですが、他の免疫療法と組み合わせることで、動物の身体へ出来るだけ負担をかけない様に、腫瘍を抑えていく効果が考えられます。

ご注意:人の医療で使用されているアキャルックス®とBioBlade®レーザーシステムを使用した治療とは全く異なるものです